2017年3月23日木曜日

DS復活なるか

経度方向のギヤを交換して動きを観察していたのだが、どうも最初に壊れた緯度方向のギヤが良くない感じだ。パッキンを入れて位置を上げているが、時折外れて空回りしているのではないかと思われる。パッキン厚を調整してもよいのだが、再生ギヤがあるのでこれに交換する事にした。再生ギアの精度だが、要は鋳物なのでよいはずはない。結果動作音は大きくなってしまった。清音モードにしないと、丁度戦車のプラモデルの動く音に似た騒音が発生する。これでもヤスリでかなり調整して回転抵抗はすくなくしたのだが。後は実際に導入テストと追尾テストをして結果を確認してみようと思う。庭の植物はやっと開花を迎える事ができた。例年より2週間くらい遅いのではないかと思う。





2017年3月21日火曜日

赤道儀モードは難しい

赤道儀モードで試写しているのだが、上手くいかない。ベランダなので南方向は視界が開けているが、北の北極星は建物があって見えない状態だ。なので正確に極軸を合わせるのが難しい。そこで考案したのが基準星逆算方式だ。コンピュータが示す位置が大きくずれている場合、それをセッティング誤差と考えれば、基準星をピタリと差すように位置修正をかければ上手くいくのではないかと考えた。ベランダなので三脚位置をマーキングして方位方向はピタリ一致できた。あとは赤緯方向だ。このアライメントで撮影してみると低望遠ならば、1分程度はいけそうな状態だ。ただ望遠の倍率が上がると、星は流れてしまうが、経緯台モードの2倍以上の露出は稼げそうだ。緯度の調整ができればさらに長く露出できるのではと思う。建物が写りこんでしまったが、露出をかけるとやはり写りが違うという印象受けた。




2017年3月19日日曜日

ギヤの補修・再生

例のオレンジ色のギヤなのだが、やはり良くない状態で経度方向のギヤも破損してしまった。こちらの方はより深刻で大きい方のギヤの山が3か所欠損している。模型用のギヤなど探してみたが、同じ仕様(外形、歯数、モジュール)のギヤを探し当てるのは困難だ。なんとか補修する方法はないかとネット情報を探してみた。その結果3Dプリンタで再生する方法、型どりして樹脂を流し込んで溶着固化させる方法を見つけた。3Dプリンタの方は安価にできそうもないので後者で試す事にした。プラリペアのキットを入手して歯の部分を補修してみたが、小さい部品なのでとても難しい。一応できたが歯形はかなり良くない。そこで白いギヤを調べると同じ仕様のギヤであることがわかった。これを型どりしてそのままの形で再生する事にした。ありがたくはないが、DSは色々なDIYを経験させてくれる機械である。




2017年3月18日土曜日

赤道儀モードの検討

固定撮影を何度かテスト撮影してきた。概ねやり方と手順、それとコツがつかめてきた。星が流れてしまう失敗もあるが、成功率があがってきている。それと同時に固定撮影の限界も見えてきた。オリオン星雲のような眼視でも見える明るい天体は、固定撮影でも十分いい写真がとれるのだが、淡いガスとか、暗い天体は固定撮影では写りきらない。要は露出時間が足りないのだ。固定撮影では露出時間を上げられないので難しいという事だ。画像1枚目のオリオンはよく映っている。だが画像2枚目はしし座の銀河を写したのだが、かすかにもやっとしたものがあるなという程度だ。露出時間をあげるには、赤道儀をつかうか、特殊な追尾装置が必要になる。私のシステムではどちらも対応可能だが、お手軽に試すのはETXを赤道儀モードで動かすことだ。今日セッティングの仕方と、どんな動きをするか確かめてみた。2,3分露出ができれば今よりいい写真が撮れそうだ。庭の植物の開花は思ったより遅れている。つぼみが見えてきているので来週あたりには開花するのではと思う。





2017年3月15日水曜日

DS壊れた

一昨日テスト撮影をしようとアライメントしていたら、突然変な音が鳴りだした。見てみると緯度方向の動きがおかしい。やむなく途中で中断して分解に取り掛かった。分解はできて清掃してギヤをはめ込むのだが、ウオームホイル(実際はプラ製のヘリカルギヤ)が回らない。あれこれやってみたのだが、どうしてもギヤが回転しないのだ。モーターのトルクは問題なさそうだ。よく見るとモーター軸の隣のオレンジ色のギヤの歯がなくなりボウズになっていた。これでは回転が伝わらないわけである。ボウズ部分をカッターで切断して、下にパッキンを当てて応急処置をした。こんな歯車入手できるかわからないが、模型用で汎用品があれば交換したい。動作は問題ないようだが、恒例のオリオン星雲をテスト撮影して確かめてみた。それにしても内部の状態は、初めて見たのだがしょぼいの一言につきる。こんな貧弱なギヤではたいした荷重はかけられない。同じ10cmくらいなので大丈夫と思ったが、V社の望遠鏡は昔のなので、作りがしっかりしている反面重い。このしょぼい架台でこれを駆動するのは無理だな。カメラのみの駆動にしようと思う。





2017年3月12日日曜日

DIYする

DSの改造で書いたように、望遠鏡の改造作業を行った。最初はカメラ架台のみを考えていたが、倉庫に眠っている昔の望遠鏡を活用できるように考えた。この望遠鏡は30年以上前のV社のモデルだ。100mmF6の反射式である。鏡の状態は特に問題なく、光軸調整はこちらは簡単にできた。平型の鉄板を渡してそこに鏡筒バンドをボルトで固定するようにした。鉄板が4mmと厚いので、穴あけが時間がかかる。一部少し固い部分があったが、穴径を0.5mm大きくして丁度よくおさまった。昨日の夜テストで動かしてみたが、問題はなかった。ただ、重量バランスが違うためか動作中モーター校正がかかってしまった。カメラ雲台のブレをなくすと、追尾をかけたほうがミス撮影が少ない事がわかった。昨日も木星撮影テストをしたが、8mmアイピースでも動画撮影はできた。ただし、ISOを3200に上げないと、暗くて写っているかわからない状態になる。画像は8mmで撮影した動画から合成したものだ。まだ暗いが縞模様は明瞭にわかるようになった。





2017年3月10日金曜日

なんとなく縞模様

いろいろとテスト撮影を続けているが、なかなか思ったようにいかない。例の球面鏡は写真撮影はあきらめたが、その他のシステムでも上手くできない。ETX70で直焦点撮影を試みたが、フリップミラー経由では焦点が合わない。フォトポートからでないと届かない仕様のようだ。ST仕様のアダプタを待つしかない。デジタルカメラで動画を撮影するが、暗いとモニタで見えても動画に写らない。ある程度の明るさが必要なようだが、映して確認しないとわからない状態だ。そんな中、今日は木星を狙ってみた。最初拡大撮影のアダプタを使ったが、焦点が合わないためモニタに映らない。そこでズームアイピース直接続で撮影してみたら、こちらは撮影できた。ただし、拡大を上げると動画には写らない。24mm(52倍)での動画から合成した画像は小さい。8mm(156倍)は動画ではなく写真を撮ると、写す事ができた。不鮮明な画像だが、なんとなく木星の縞模様らしき構造が確認できる。





2017年3月7日火曜日

光軸修正をやってみる

目見当の光軸修正では、やはり気分がわるいので、ある程度正確に光軸を合わせてみる。測定機材がないので、レーザーコリメーターを入手してDSの光軸を合わせてみた。名称から受ける印象はは難しそうだが、この測定具の原理は単純で接眼筒の中心からレーザースポットを照射し、反射して帰ってきた光をレーザー手前の的に合わせるだけだ。難しいのは鏡を調整して、思ったような方向に動かすことだ。残念ながら目見当修正は全然合っていなかった。何度かの試行錯誤の末、なんとか斜鏡、主鏡と合わせることができた。合わせるコツは大きく動かさないことだ。結果は望遠鏡で月を観察して確かめることにした。月を導入するとまぶしい、ムーングラスをつけてもまだ光が強い。やはり眼視ではよく見えるようになったと実感できた。だが写真に撮ると、そのシャープさが失われ眠い画像になってしまうのが残念だ。






2017年3月5日日曜日

DSの改造

一昨日の教訓を踏まえて、自動追尾を切って撮影を試みた。今度はM41,M44などの散開星団を狙って撮影した。結果多少失敗は減るが、依然星が流れるケースが半分くらい発生する。それも今度はETX-90を使ってもそんな結果であった。これは架台の問題ではなく、アイピース雲台が動くと考えた。31.7のスリーブを絞めても、望遠のついた重いカメラだと動いてしまうのだろう。ここはDSに直接カメラを装着するように改造するしかない。鏡筒バンドはM4-10mm×4で固定されている。ピッチは27mmとなっている。ここにL型の鉄板を取り付けて、その上にカメラを装着する。これならば、少々の重みで動くことはないであろう。鉄板は4mm厚もあり、剛性も十分ある。





2017年3月4日土曜日

DSの光軸修正

DSのピントがいまいちなので、テストしてみた。方法は至って簡単、視野の中央でピントを合わせて、上下左右端のピント状態を調べるだけだ。調べてみると左側と下側があまりよくない。主鏡セルをみると、ネジがきいていない箇所もあり光軸がずれていると思われる。専用の治具は持っていないので、目見当であわせてみたが結果はあまり芳しくない。主鏡が球面なので写真にとると、センサは平面のためピントが合わないというのが原因だ。ただ、人間の眼は平面ではないので、写真ほどにピンボケを感じないのだろう。要はこのシステムは眼視向きで、天体写真向きでないという事だろう。光軸をキッチリ合わせたところで、画質はたいして向上しないであろうと思われる。ETX-90で同日撮影した画像を見ると、その差は歴然としている。




2017年3月1日水曜日

画像処理テスト1

昔と違い、今の天体写真は画像処理が重要な位置を占めているようだ。天体写真のサイトを見ると、やれ何とかで処理したなどの記述がほとんどだ。昔と異なり、今はデジタル世代なのでこれも必要な知識なのだろう。Registakというソフトがよく使われているようなので、体験してみた。教材は今のところあまりないので、昨日撮影したオリオン星雲を処理してみようと思う。300mmで撮影した画像で程度のよいもの4枚を合成してみた。上がそのうちの1枚単体で、2枚目が処理画像である。パット見ではよくわからないが、拡大してみると粒状性が細かくなっているのがわかる。うまく使えばよい画像を合成できそうだが、各画像を合わせているので、シヤープさには欠けるという印象だ。動画からでも処理できる。枚数が多いとスタック処理はかなり処理時間がかかりそうだ。