2020年9月17日木曜日

114mmが実は60mmだった話

 電子観望のテストを続けていて、明るいレンズや望遠鏡を片端からテストしている。そんな中で口径114mmでFLが500mmの反射望遠鏡をテストしてみた。スペック的にはF値は4.4で十分明るい光学系だ。中心部しか使わないから球面鏡でも問題ないだろうと思っていた。光軸はかなり追い込んでいるので、いい結果を予想したのだが写らないのだ。アイピースで再度確認すると視野の中央部にあるので映らないはずがないのだが。露出を60秒とかにするとやっと写ってきた。なぜだろうかと光学系を再確認してみると、なんと斜鏡が小さくて主鏡の外側が見えない状態だった。スケールを当てて実測すると有効口径60mm程であることが判明した。中央部に遮蔽があるので、実際のところは60mmFL500mmでF値は9から10くらいと思われる。こんなに暗くては電子観望には使えない。ただし、アイピースを使い眼で見るとF値が暗い分像は悪くない印象だった。114mmという口径なりには当然見えないが、ほぼ半額の6センチの反射望遠鏡とは恐れ入る。