2020年12月31日木曜日

2020年末のバナナの状態

 昨年から育てているアイスクリームバナナは今年は露地で冬を迎える。去年は未加温のビニールハウスで越冬したが、全然問題はなかった。3m以上に育った今年はハウスにおさまらないので地植えにした。先週の寒波で葉は傷んでいるが、今のところ大丈夫そうだ。いろいろな地域での実績を目にするが、当地でもいけるのではと予想している。来年21年は開花するといいな。昨年は隣に見えるハウスで冬を越したが、現在こんなにでかくなっている。バナナの隣ではビワの花が咲いている。

 



 

2020年11月30日月曜日

SP赤道儀のオートガイド化改造

 今主に使っているのはGP赤道儀をGOTO化したものだが、その前の機種でSP赤道儀も所有している。これに2軸モータードライブをつけて改造して使っているが、2軸駆動がついているのでオートガイドで制御できないか改造してみた。やってみてわかったのだが、ある程度高精度なシステムでないと右往左往が大きくて実用にならない。駆動ギヤを金属製に代えたり、ギヤの歯数を変えてなんとか実用に耐えそうなシステムができつつある。そもそもSP用のモータードライブではないので改造はかなり試行錯誤が多い。これで撮影テストをしてガイド能力を確かめてみたいね。

赤緯軸はプラスチックギヤだったが、金属製に代える。プラギヤは反応が遅く精度がよくない。
歯数を42枚に代えてマイナス傾向に変更した。最初は45枚でプラス傾向だったが、これでは制御が難しい。行き過ぎを戻すよりも遅れを補正するほうが対応し易いという事だと思う。
コントローラに端子を追加する。単純にボタン押しをオートガイダーで行うという仕組みのようだ。
 

2020年10月25日日曜日

初ボーグ

 BORG(ボーグ)とは天体望遠鏡のブランドである。これまで変換パーツなど一部でこのメーカーの部品を使ったことはあった。だが核心部分の望遠鏡では、ボーグの前身のファミスコを所有しているくらいである。私自身の印象は、定評はある光学系なんだけどトータルコストがかかるシステムと思っていた。細かな部品の組み合わせでシステムを組み上げるのでそうなってしまうのだろう。今回中古品を入手できたのだが、手にしたのは36mmEDというタイプで口径はファインダー並みに小さい。なんとこれで新品評価額が12万円を超えている。テスト撮影してみたが、こんなに小さくてもさすがボーグで写りは素晴らしいものである。フォーサーズなら大丈夫かもしれないが、APS-Cだと周辺が減光しているのが少し残念だ。

 

組み立てた状態

分解するとこんな部品になる

レンズは36mm

アンドロメダを撮ってみた

オリオン星雲はこんな感じ

 






 

 

2020年9月17日木曜日

114mmが実は60mmだった話

 電子観望のテストを続けていて、明るいレンズや望遠鏡を片端からテストしている。そんな中で口径114mmでFLが500mmの反射望遠鏡をテストしてみた。スペック的にはF値は4.4で十分明るい光学系だ。中心部しか使わないから球面鏡でも問題ないだろうと思っていた。光軸はかなり追い込んでいるので、いい結果を予想したのだが写らないのだ。アイピースで再度確認すると視野の中央部にあるので映らないはずがないのだが。露出を60秒とかにするとやっと写ってきた。なぜだろうかと光学系を再確認してみると、なんと斜鏡が小さくて主鏡の外側が見えない状態だった。スケールを当てて実測すると有効口径60mm程であることが判明した。中央部に遮蔽があるので、実際のところは60mmFL500mmでF値は9から10くらいと思われる。こんなに暗くては電子観望には使えない。ただし、アイピースを使い眼で見るとF値が暗い分像は悪くない印象だった。114mmという口径なりには当然見えないが、ほぼ半額の6センチの反射望遠鏡とは恐れ入る。



 

2020年8月17日月曜日

往年の名機を大掃除

 往年の名機は天体望遠鏡にもある。六平がまだ少年の頃は憧れというより、遥か遠い存在だったタカハシ65mmP型の鏡筒を今回入手した。レンズはうすい曇りとひどいカビに覆われていた。分解して大掃除の結果汚れは目立たなくなったが、結果はどうなるだろうか。私が入手した個体は79年物なんでP型最終ロットと思われる。タカハシのサイトによれば79年からP2型として販売されたと記載している。光軸を明るい星で合わせてアンドロメダを撮影してみた。所有する他の往年の名機であるタカハシFC76やペンタックスの75EDHFと比較すると、一世代以上古いのと口径が65mmなんで劣るのはやむを得ないかね。でも3枚玉のセミアポの画像は色にじみは少し残るけどなかなかのものだね。








2020年7月26日日曜日

バナナの発芽

昨年購入したアイスクリームバナナの子株の新芽が発芽した。購入した時は20センチほどだったが、現在は2メートルを超えるまで成長している。越冬は屋外の無加温ハウスで問題なく成長した。でかすぎて今年はハウスに納まらないので屋外で越冬となるだろう。この品種は耐寒性があると言われているのでなんとかなると考えている。この他実生苗で購入したグァバが開花して結実した。同期の苗は8本あるがそのうちの4本が開花した。購入して2年なので3年目の苗ということである。この樹も寒さには強いので期待の品種だ。マンゴーはマハチャノクは体力不足で結実したが肥大までいかない。その代わり別の品種では肥大まで進んでいる。



2020年7月4日土曜日

オートガイド事始め

電子観望と同様にやってみたかったのがオートガイドである。オートガイドとは基準星を監視してズレを自動補正して追尾する装置仕組みのことだ。これまではオートガイドのシステムがないので、ズレがないと予想する適当な短時間で撮影していた。レンズの大きさにより違うが概ね30秒程度で抑えることにしていた。それより長い180秒とか300秒になると追尾がずれて星が点に写らなくなる。このオートガイドも本格的なものは高価だし私には使いこなせないのでスタンドアローンな簡易型を購入して試すことにした。このシステムで重要なのがガイドスコープだが、これはビクセンの80mmFL400mmを使うことにした。試しにやってみたのだが、モニターで見ているとガイド★を合わせようと懸命に赤道儀を動かしている様子が健気だ。3分から5分くらいの露出テストをしたが、失敗することもあるが何とかいけそうな印象を持った。


2020年5月31日日曜日

電子観望の意外な成果

電子観望のテストを続けているが、意外な成果も見えてきている。撮影の生産性がいいので、これまでより多くのレンズシステムで撮影して評価ができる。またレンズの解像性能がダイレクトに反映されるので、レンズの良し悪しがはっきりと判る方法といえる。これまでの蓄積でいい印象のレンズはやはり好成績だが、イマイチかなと思っていたものでいい結果を示したレンズもあった。コムラーの200mmf3.5やSMC300mmf4がそれだ。タムロンの31aも素晴らしい解像力を示している。これまでいい結果が出なかったレンズに挽回のチャンスが出来たのは良いことだ。

 SMC300mmf4.0
 コムラー200mmf3.5
タムロン31aの500mm

2020年4月15日水曜日

電視観望の条件改善

あれから何度か試しているが、どうも結果が思わしくない。レンズが良くないのか撮影条件の問題なのか試行錯誤を繰り返した。その結果撮影の条件が大きく影響していることがわかってきた。ゲインを大きく上げすぎてしまうとセンサが飽和してしまうのか、天体の微細な構造がつぶれてしまう。まだ最適な条件かわからないが、とりあえず見るに耐える画像が得られた。デジタル一眼の大きなセンサの方が画質はいいのだが、撮影は難しいという印象だ。電視観望は小さなセンサで強拡大しての撮影をコンピュータで合成するので、画質は劣るが簡単にそこそこの結果が得られる。私向きの安直な手法だ。今回球状星団や系外星雲をいくつか撮影してみた。これらの天体の特徴はよくとらえていると思う。







2020年3月1日日曜日

春到来

庭の植物や室内の植物にも春の変化が訪れている。室内組のマンゴーは開花が更に進んで、先に咲いた花は幼果実が付いている。ライチは新芽が吹き出してきた。庭の植物を見るとプラムと杏子、桃は開花に向けてスタートしている。来週の末には開花しているのではないかと思う。いよいよ2020年の春到来である。





2020年2月21日金曜日

電視観望トライアル

以前から気になって何度か試行錯誤するが、上手く出来なかった事がある。それはウェブカメラで星雲星団を撮影する事である。難しいが原理的には可能だと考えてトライするのだが上手くいかない。世の中同じことを考える人はいるもので、既に実行してそれなりの成果を上げておられた。参考にさせていただき、私もやってみたが撮影条件の設定がなかなか難しい。それと普通の惑星カメラなどではダメで、それ用に作られた物か、改造しないと出来ない事がわかった。参考にした方はZ社のカメラを使用されていたが、私は安価なS社のを使用してやってみた。明るいオリオン星雲は撮影できたが、撮影対象により条件は大分変るようだ。以前に惑星を動画撮影したAR130のカメラでも挑戦してみたがその差は歴然としている。センサーの差もあるがカメラシステムの作り込みの差の方が大きい印象を受ける。

 S社のカメラ(センサーはIMX290)
 これで撮影したM42
AR130カメラで撮影したM42

2020年2月2日日曜日

ETX赤道儀の高緯度対応化

昨年高緯度の天体をGPS撮影で対応させたのだが、他のカメラでは当然対応できないのが短所だった。そこでETX赤道儀の三脚を高くして高緯度天体の対応能力を調べてみた。三脚を最大まで伸ばすと赤経軸までの高さを1350mmまでに出来た。安定性は損なわれるが、このシステムでは重い鏡筒は使わないので問題はない。テストは200mmのミルトルを使用した。EDではないがよくできた鏡筒で何よりも安価なのがいい。このシステムで赤緯で51度にあるM97を撮影してみたが、問題なく撮影が出来た。47度にあるM51も当然撮影は可能だ。ただ、GPSでの最高記録であるM81の69度は難しいかもしれない。

 高緯度対応したETX赤道儀
 ミルトルの200mmF4
M97付近
M51付近

2020年1月31日金曜日

今年の冬はあるのか?

今年の冬は私の経験上今までで最も暖かいのではと思っている。室内とは言えマンゴーの花が1月に開花している。これはマハチャノクという品種で、もう一つの種類は花芽も出ていない。外のホワイトサポテも1月から花が咲いているし、蕾がたくさん出てきている。他にもリンゴの花が咲いているし、葉も落葉しないで残っている。もう2月になるが、今年は冬が省略された感じだ。熱帯植物には丁度いい環境だけどね。