2018年8月19日日曜日

アンドロメダがやって来た

超重ズームレンズのテストをしていたら、12時ごろ東方の空にペガサスの四角が見えてくる。ペガサスのすぐ隣にはあのアンドロメダ星雲がある。昨年の秋、アンドロメダを撮影テストの対象にして何度もレンズや望遠鏡を向けていたね。今とは使用する機材やテストのねらいは違うけど、今年はズームレンズのテストで撮影してみた。このレンズはでかくて重たいという短所はあるが、ズームなので広角側の200mmで大体の位置を求めて、500mmで正確にアライメントして撮影する事が、レンズ交換なしでできてしまうのはいいね。そうこうしていると、更に東の空に昴が見えてくるのだ。あれから1年経とうとしていると思うと感慨深いものがある。

           ズーム200mmでのアンドロメダ星雲
ズーム500mmでのアンドロメダ星雲
              ズーム500mmでのM33
              昴(M45 プレアデス星団)



2018年8月17日金曜日

ズームレンズの分解整備

今の時代、ズームレンズが主流である。昔はズームレンズは画質が劣り、単焦点レンズの方がよかったと記憶している。単純な好奇心で200mm-500mmの超重たいカビだらけのズームレンズを1200円で入手してしまう。ズームレンズは構造が複雑でレンズの枚数や群数も多い傾向があるので、今まで敬遠していた。その観察は正解であった。
このレンズはホーローねじ(イモネジ)を多用しており、しかも古いのでほとんど錆が出ており、おまけに接着剤をつけてある最悪のレンズである。このため完全に分解はできなかった。およそ9割がたばらせて清掃はできたが、絞りは上手く動かなくなった。絞り開放でも、対象は天体なので大きな問題はない。今まで単焦点レンズは何度も分解清掃したが、今回は非常に苦労してやっと組みあがった。そして今回のテスト撮影に至ったのである。正直、古い時代のズームレンズなので結果は全く期待していなかった。しかし、この予想は裏切られた。得られた星像は単焦点レンズに負けていないのである。苦労が報われたのはよかったが、教訓はズームレンズには手は出さないという事である。








2018年8月15日水曜日

火星を撮影してみた

今年の最も大きな天体イベントは火星の接近であろう。なかなかいい天気に恵まれなくて撮影する機会がなかった。奇しくも7月31日のRayo命日と8月14日に一時的な晴天に恵まれたので撮影してみた。丁度TANZUTSU(単筒)のテストも兼ねて撮影してみる。TANZUTSUは76mmでFL600mmの反射望遠鏡で、特殊な構造のニュートン反射である。以前に惑星を眼視で見た印象では意外によく見えると思った。ただ、直焦点での星の撮影は収差で星が流れるので不向きである。
今年の火星は残念ながら、大規模な砂嵐で表面の模様が不鮮明である。7月よりは少し落ち着いてきたのか、何やら模様のようなものが確認できる。

TANZUTSU望遠鏡

 TANZUTSUでの土星
 TANZUTSUでの火星
Rayoが見せてくれた 7月31日の火星(200mm反射)
8月14日の火星(200mm反射)

2018年8月7日火曜日

また個性の強いレンズを入手

高価なので入手を控えていたが、B級品をついつい入手してしまった。400mmのF4というレンズで大判カメラ用のレンズだ。しかし、なんとかなるだろうという安易な見込みは不足していた。このままでは肝心のマウント部品が不足していて、カメラと接続する事ができない。やむを得ず鉄板の切れ端で手製クリップを作成してマウントアダプタの爪を挟んで固定した。不格好ではあるが、これで撮影できて無限遠も合った。このレンズの魅力は何といってもその明るさだ。EDとかではないので色収差は出るが、周辺部までよい星像が得られるし、何より明るくて露出時間を短くできるので、私の安直撮影方法には最適といえる。格好悪いし、苦労はしたがまた個性が強いレンズが仲間入りした。