2021年12月30日木曜日

天体改造カメラ

 古い型だが天体改造されたカメラが入手できた。今までキャノンのカメラは使ったことがなかったが、うまく使えるだろうか。天体改造の方法はいろいろあるらしいが、具体的にどのような改造なのかは不明だ。テスト撮影してみると、どうも上手く映らない。何というか光学系のクセがより強調されるような印象を受けた。無限遠は問題なくピントは合わせられるようだ。優秀なレンズを使えばいい画像が撮れるカメラである。赤いガス星雲の写りを確認してみたが、自分の撮影方法ではこの程度だろうか。ただ撮影対象によってはいやな色収差のニジミが強調される場合がある。以前に入手したオリンパスのE420と比較してみたい。

今回入手したのはEOS40D
PENTAX75で2重星団
タムロン300mmでの馬頭星雲付近

 

 

2021年11月27日土曜日

APOもいろいろ

 APOとはアポクロマートの事で色収差をより補正したレンズの事なのだが、昔のやつは補正の程度が良好でない場合がある。フィルム世代のAPOとデジタル世代のAPOとはかなり異なるようだ。今回リケノンの300mmf4.5APOというレアなレンズを入手したので試写してみた。青色のにじみ(これが色収差)が結構出ている。APOでないレンズも試したが、何とこれの方が良かった場合がある。昔のAPOでも良く補正されているレンズもあるので、技術の差かガラス材の差なのだろう。実際入手して試してみないとわからないのが残念だ。なおPENTAXから下は非APOレンズである 。すべて2重星団で300mmは共通事項だ。

テストした3種類のAPOレンズ 真ん中がRIKENON

RIKENON300mmf4.5 青にじみが結構出ている

SIGMA300mmf4APO 補正は良好だ

TOKINA-SD100-300f4 これも良く補正されている

PENTAX-SMC300mmf4 赤系の色収差が出ている

ZUIKO300mmf4.5 青にじみがかなりひどい

ROKKOR-300mmf4.5 赤系だがあまり目立たない


 




2021年11月7日日曜日

電気柵いろいろ

 実家の畑に電気柵を導入してもう9年ぐらい経過している。この間にいろいろなメーカーの電気柵を導入している。1号機のタイガーから今年更新した7号機のアポロまである。2号機、3号機の豊柵、4号機のアルミスは4年位で故障して更新した。現在はミヤベさんの機械とアポロの機械そしてなんと1号機はいまだに健在である。価格は高価でも寿命は2倍以上長持ちしている。安物買いのなんとやらとはこのことを言うのだろう。これは実際に使ってみないとわからない事だが、次の8号機はアニマルキラーに内定している。屋外に放置状態で毎日半日以上は稼働しているから対候性、耐久性にすぐれた機械でないと長持ちしない機械である。

1号機のアニマルキラー
6号機ミヤベファーム製 赤いのは4号機の残骸でソーラーのみ利用
5号機ミヤベファームのシステム
7号機アポロエリアシステム



2021年10月26日火曜日

スカイホーク360をポチる

 昔の望遠鏡でスカイホーク360というのをついポチッてしまった。これはミニ望遠鏡のジャンルでペンタクスのJ60Cと同じようなコンセプトの商品である。今はないエイコーというメーカーの商品である。古いので壊れている部品もあるがクリーニングして使えるようにしてみた。レンズはアクロマートで薄い透明のプラ板で分離されている。スペックは口径60mmでF値は300mmである。鏡筒の造りはとてもしっかりしていて、ミニ望遠鏡とは思えない。特に接眼部がM43なのはとてもいい仕様だと思う。試しに撮影してみたが、J60Cより星像の収差による変形は少ない。青ハロはあるがなかなかいい画像が得られた。






2021年10月23日土曜日

ミラーレンズ評価まとめ

 小型で軽量で色収差なしそれがミラーレンズの魅力なのだが、反面画面が暗くてピント合わせがシビアという短所もある。ミラーレンズは天体撮影用に向いているか何本かのレンズを試してきた。タムロン、シグマ、ケンコー、ミノルタの所有レンズで評価してみた。このうちシグマとケンコーのはF値が比較的明るいのだが、スペック程の明るさは感じられずF8と大差ない使用感だった。どのレンズも星像は強拡大すると変形があるが程度は比較的いいレンズを選択した。ただ屈折式のレンズと比べるとF値を同じにしても写りがよくない。この中で使えるかと思えたのはシグマの400mmF5.6とタムロン500mmF8だが、使えるけど使いにくいというのが最終的な評価だ。シグマレンズでの結果は以下のとおり。






 

2021年8月14日土曜日

ツチノコ御先祖最終形

 ペンタックス望遠鏡にツチノコと呼ばれている100EDUFという機種がある。高価なので所有していないが、同じペンタックス6×7の400mmF4という望遠レンズは持っている。ED表記でない以外光学仕様は同じなので形状もよく似ている。5群5枚と1枚レンズが多いのだが、メーカーは同じなので設計時参考にしているはずだ。なので私はツチノコ御先祖と呼んでいる。入手時マウント部分の部品が不足していたので、とってつけたようにアダプタを接続していたが今回最終形にした。M77フィルターねじからステップダウンしてボーグM57に変換し、それからからカメラマウントに変換した。光路長はまだ無限遠まで余裕があるのでピントも問題ない。欠点だった三脚座接合部は2点支持にしてビクセンアリ溝にした。テスト撮影してみたが、周辺まで星は点像で減光も少なくツチノコ御先祖と言われても遜色ないのではないかと思う。






 

2021年8月8日日曜日

メダカ池の新たな住人

 メダカ池は砂漠のオアシスのようで、いろいろな生物がやってくる。よく飛んでくるのがハチで、アシナガバチが多いのだがスズメバチもきている。池には毎年藻が繁殖しすぎるので、今年は対策としてミナミヌマエビを放流した。今のところエビも繁殖して増えているようで、藻をよく食べてくれている。ミナミヌマエビは2-3センチの小エビだが数がたくさんいるので環境美化の効果は絶大だ。




 

2021年6月30日水曜日

AZ-GTEの赤道儀モード検討

 AZ-GTEは本来経緯台なのだが、ファームウェアを更新すると赤道儀モードも使える。これらの情報はネットに多数ころがっているのでそちらを参照してもらえばいいが、ハードウェアをどうするかの問題の方が大きい。要は水平回転軸を34度傾斜しないといけないのだが、これをどうするかだ。スカイメモの架台などがよさそうだが、新規に購入となると高価である。自分の所持品を見渡すと丁度よいものを見つけた。ミードのETXシステムの三脚がそれだ。ETX本体は壊れてしまい出番はないので処分を考えていた。これにAZ-GTEを取り付けて、これもパーツBOXからバランスシャフトとウェイトを取り付けると赤道儀の完成になる。ただ、赤経クランプがないのでバランスは適当になるから画像のような軽量の鏡筒が良さそうだ。

強度的には十分だ
軽量なGT-68鏡筒
これが本来の鏡筒 114mmのFL500mm
 

2021年5月31日月曜日

クローズアップレンズでレディユーサー

 クローズアップレンズがレディユーサーになるとのネット情報を検証する機会がなかった。今回BORG60EDに何がいいかテストすることにした。ノーマル画像だと周辺部が放射状に流れてしまうが、これをクローズアップレンズで補正するという実験だ。クローズアップレンズにはNo1からNo10まで種類があるようだが、ACという色消しレンズをNo2、3,4と3種類入手した。クローズアップの効果はこの順に強くなる。撮影してみるとNo2は効果が弱いためまだ放射状に少し流れる。逆にNo4は効果が効きすぎて同心円方向に変形している。結果的にはNo3が一番無難という結果だった。レディユーサーとして販売されている専用レンズも試してみたが、クローズアップレンズより周辺画像が良くない。対物レンズにより最適なレンズが変わるかもしれないが、コスパ的に優れている選択肢である事がわかった。

            レディユーサーなし

クローズアップレンズNo2
クローズアップレンズNo3

           クローズアップレンズNo4

 

2021年4月27日火曜日

AZ-GTeの印象

 改造に改造を重ねたETX赤道儀がついに壊れてしまった。電気的な問題で電源が入らなくなった。おそらく何かの素子が壊れたと思われる。修理も考えたが時間がかかるし、面倒なので新しいシステムを導入することにした。丁度AZ-GTeの望遠鏡が新古品で出ていたので入手した。さすがにETXとは20年以上の技術の違いがあるため、導入精度などは比較にならないくらい良好だ。ただ最大の欠点は反射鏡筒の接眼部の精度が悪くて、ガタが酷いことだ。フォーカスの余裕があまりないので、別の部品と交換するのも難しい印象だ。折角の放物面鏡もこれでは生かせない。細かな所はツッコミ処がたくさんある。なかなか面白く遊べるシステムだと思うが、改造調整箇所が沢山あり初心者にはお勧めできない望遠鏡だというのが第一印象だ。

片手で運べる軽さはすばらしい
鏡筒バンド式に変更し、接眼部も固めに調整した


 

2021年3月29日月曜日

組み立て天体望遠鏡の性能は?

 組み立て天体望遠鏡のレンズ性能を確認するためいろいろ検討していた。本体を下手に改造すると元に戻せないので、どうしようかと考えていたらボーグの36EDの鏡筒を利用する方法を思いついた。レンズが2インチとM42のアダプターに丁度収まり36ED鏡筒につけるとピントも出た。定価10万円以上する鏡筒に2000円に満たない望遠鏡のレンズの何ともアンバランスなシステムの完成だ。試しにM42を撮影してみたが安価なレンズと思えない画像が得られた。周辺部は少し流れるけど、中心部はちゃんと星が点に写っているのがすごい。今までいろいろB級な光学系を試してきたが、星をきちんと点に写すことは大変だという事がわかっている。高価なレンズでも三角形や菱形に変形したり、鳥が飛んでいる姿になったりと点にはなかなか写らないものだ。




 

 

2021年2月28日日曜日

2021年越冬

 今年の冬はここ何年かで最も悪条件だったようだ。通常被害を受けないサポテやピタンガの木が葉を傷めた。バナナはと見ると幹が緑色なので生きているようだ。暖かくなれば葉の芽を出してくるだろう。そういえば明日はもう3月になるのだ。山ではまだ下手だが鶯の鳴き声を聞いた。杏子や李や桃の花が開花準備段階だ。春はもうそこに来ている。




 

2021年1月31日日曜日

ファインダー交換

ビクセン R150-Sのファインダーが現状30mmで少々貧弱な印象受けたので、50mmのファインダーを入手して入れ替えた。ケンコー製で社外品となるがアリ溝の規格は同じかと思ったが、微妙に固くて奥まで入らない。仕方ないのでグラインダーで擦って寸法を合わせるのだが、結構削らないと合わなかった。側面の中央部あたりと特に底面を落とさないとはまらない。それでも3回ほど試行錯誤して無事セットできた。150mm反射なのでバランス的には丁度良い感じになった。