2017年10月24日火曜日

改造の成果

台風一過のつかの間の晴天を利用して改造機のテストをしてみた。動作は問題なく動いたが、導入精度はもう少し改善が必要だ。赤緯軸に少しガタがあるのでその影響かもしれない。赤経方向はちょうどよい感じで問題なさそうだ。極軸を正確に合わせる装置は対応していないのでその影響が大きいと考えている。それでも元のETX70よりはずっと正確に導入できている。追尾はレチクルアイピースで追尾状態を確認したが、正確に追尾しているようだ。時間があるのでテスト撮影をしてみた。基準の200mmでは追尾できているが、さすがに追尾精度はP型無印赤道儀の方が正確な印象を受ける。まだ試運転なので調整はこれからの課題だ。赤経側のモーターが外れる事があったので、クランプを強力なタイプに変更した。オートスターだが、コントローラは2台所有しており、Ver3.2の方は導入時行きつ戻りつ運動が出て芳しくない。もう1台のVer4.3は最新のバージョンで、この動きは発生しない。不慣れだがこちらのバージョンのほうがよさそうだ。




2017年10月22日日曜日

最大負荷試験

あいにくの台風接近で今日はなにもできそうにない。なので仮称ETX9000(ETX70とGX9000の合体品)の最大負荷試験をしてみた。重すぎて壊れてしまうと困るので、元々GX9000に付属の鏡筒114mmを使用した。体重測定したらジャスト3キロある。動くか心配だったが、バランスを合わせてスイッチを入れると、特にもたつきもなく動作した。ただ鏡筒が長いのでアライメント星はよく選択しないと三脚などに干渉する危険性はある。ポラリス赤道儀はガイドスコープのため自由雲台を強力なタイプに変えた。そのためベースプレートの鉄板を2枚重ねにして補強もした。GX9000は元々ファインダーが欠品していた。テストの時天体導入するのに不便を感じた。この望遠鏡のためにわざわざ買うのもなんなので、50年前の望遠鏡の残骸からファインダーを探し出して取り付けた。これで十分実用になる。







2017年10月19日木曜日

シミュレーション結果は上々だ

仮組の結果を考慮してモーターユニットを取り付けてシミュレーションしてみた。方角的には問題なさそうだ。無負荷状態のテストなので適当な鏡筒をつけて、負荷をかけてテストしてみた。その結果どうも赤経側の固定鉄板が強度不足でたわんでしまう。小さなモーターなのでパワーがないと思っていたが、そこそこのトルクは出るようだ。鉄板を2枚重ねにしたら固定が安定した。架台が違うのでホームポジションがどこかわからなかったが、赤経を90度東へ向けた位置が原点らしい。アライメントから複数の目標天体を導入して目盛環の数値でチェックしてみたが、正しい位置を示している。あとは実際にやってみることだが、あいにくの天気でしばらくテストはできそうにない。導入精度と追尾精度を実際の天体で確認するのが楽しみである。モーターユニットをよく見ると1段目に変なギヤがあるが、どうもこれがエンコーダーの役割をしているようだ。エンコーダーで回転制御しているので機械的なロスがなければかなり正確な制御ができているはずだ。







2017年10月16日月曜日

ETX70移植手術その2

第2段階としてETX70の中心部分となるモーターユニットと制御回路を取り出した。このプラ製のウォームギヤで架台側にあるプラのヘリカルギヤを回転させている。このため追尾の挙動がカクンカクンと20秒ごとに小刻みに動くと思われる。このウオームギヤを黄銅製の平歯車に交換して微動軸につけた平歯車を回すようにする。モジュール0.75の20枚のギヤで丁度いい組み合わせがあった。動くかどうか仮組して動作試験をしてみると、動きはするがやや過負荷な状態と思われた。赤道儀のグリスが古いのでネバネバしていて動きが硬いのが原因と考え、分解してグリスを新しいのに塗り替えた。赤道儀のウォームホイル歯数100枚に対してETX70の経度方向のギヤは94枚で緯度方向は58枚なのでオートスターのパラメータを修正して合わせる事にする。一度アライメントのシミュレーションをしてみたが、どうも方角が変だ。向いた方向から推察すると、ギヤが1個余分なので回転方向が逆になっているようだ。これは取り付け位置を逆にすれば解決した。モーターユニットは外付けできるように考慮されていないので、固定の方法が最も難しいと考えられる。





2017年10月15日日曜日

ETX70移植手術その1

ETX70の架台が壊れたので、制御システムを別のハードウェアへ移植する事を考えた。DSのモーター制御を移植した事例は見たことがあるが、ETXはどうなのだろうか。まず移植に適したハードウェアを検討した。ギヤによる全周駆動なので自然と赤道儀になった。安価なハードとしてGX9000という望遠鏡に注目した。このシステムは買ってはいけないとか言われている望遠鏡でオークションでも不人気である。1000円でもなかなか売れないし、送料の方が高くて2000円くらいかかる。だがほしいのはこの鏡筒ではなく赤道儀である。この赤道儀は両軸ともウォームギヤによる全周駆動である。GX4000など下位機種は赤緯が部分微動と思われる。競合もなく落札して届いたので組み立ててみた。アイピースが31.7なのはありがたい仕様だ。赤道儀は華奢だが、2キロまでなら余裕で稼働できそうだ。ETXのモーターは非力なので軽量でないと駆動できないという理由もある。折角なので鏡筒も光軸修正や清掃をして土星を見てみた。その印象は確かにコントラストが少し弱い感じがするが、球面鏡だけど普通に見える望遠鏡だと思う。以前に購入したDS2114の114mmと比較すると、GX9000の方が像がシャープでよく見える。バローレンズで焦点距離を稼いでいるのと、鏡でF値を伸ばした違いだと思う。記念撮影で月を撮影してみた。球面鏡なので写真は苦手だが、よく写っていると思う。





2017年10月12日木曜日

親父の空

数日前に親父が旅立った。その翌々日は空は青く澄み渡り雲一つない天気であった。きっと親父がいい星空をみせてやろうとした事に違いない。非常に多忙な中で、親父の空を撮影しておこうときめ、赤道儀をセットしてアンドロメダを撮影した。あたらしく導入した200mmのテスト撮影ともなった。あまりよくできた画像ではないが、記憶の1枚となるであろう。


2017年10月2日月曜日

久々の好天

先週末は久々の好天であった。ただ早い時間は月明かりがあるのが残念だ。1号機の調整もしたいので遠征撮影してきた。結果を評価してみたが、アナログな古いモータードライブなので少し回転ムラがあるようだ。かなり速度調整したつもりだが、ガイドエラーの頻度が結構ある。時間も遅くなったので切り上げたが、このシステムでは300mmまでとした方がよさそうだ。1軸駆動なので赤緯方向の調整はほぼ無理だ。露出も120秒くらいまでかな。夜半を過ぎると夜空はもう冬の気配だ。今年初めごろよく撮影したオリオン星雲などが出てくる。以前GPS撮影した天体も赤道儀撮影してみた。ISOで無理していないのできれいさは断然違う。今年の初め頃何度も撮影したが撮れなかったバラ星雲がうまく撮影できた。赤いガス雲がバラの花のように見えるためだが、普通撮影するとそこまでは写らない。