2024年3月19日火曜日

隠れた名品

 先日安価だったのでポチッてしまったレンズがMAMIYA-SEKOR ULD C 300mm F5.6である。このレンズは情報もないので詳細は不明なのだが、ULDとあるのでどうやらEDレンズと思われる。入手した個体はカビやバル切れはなくきれいな状態だった。古いレンズなのであまり期待はしていなかったが、アダプターを追加入手し三脚座を流用してテスト撮影に臨んだ。その結果かなり優秀なレンズであることが判明した。開放だとコマ収差が目立つので一段絞ると各種収差が目立たなくなる。その解像力は驚きで、私が持っている300mmのトップクラスではないかと思う。それはM3球状星団の分離状態で判断できる。普通のカメラレンズだとぼやけた団子のように写り、星に分離できるカメラレンズは希少だ。その解像力は天体望遠鏡レベルといえる。開放でF5.6という、あまり明るさをがんばらない設計がよかったのではと考えている。