2019年12月21日土曜日

ETX-90の光軸合わせ

同じマクストーフカセグレンでもETX-90を分解してみると、こちらは光軸が調整できる機構になっている。フリップミラーを外すと押しネジ、引きネジの6本が出てくる。引きネジが完全に引いた状態で固定されていて、出荷時にキチンと合わせてあるかはわからない状態だ。このネジは外部からアクセスができないので光軸の状態を見ながらの調整はできない。また調整範囲も数ミリくらいで調整可能な範囲が狭い。レーザーで概ね合わせてテスト撮影してみた。ETX-90は焦点距離が1250mmもあるので、補正レンズで900mm位に落とした。星像の形を見ると初期状態から改善はされているが、特有の丸い光条が認められる。正確に軸を合わせればこの光条は目立たなくなるかもしれないが、このメカニズムでは微妙な調整が難しい。

 フリップミラーを外した状態
 調整後のETX-90
 最初の状態での画像
調整後の画像