2017年5月25日木曜日

バズーカ砲が着た

このところ古いレンズを購入している。価格は高くても1000円くらいで、安いのだとほとんど送料という物件もある。安いと悪いのかというと、そうでもなくてどちらかと言えば安い物のほうがいい画質だったりする。もちろんカビやよごれがひどいのでレンズのメンテナンスが必要だが。そんな中でかいレンズが着た。300mmなんだけど大判カメラ用のレンズなので、より一層でかい。重さは1.6キロもあり手で持つのはつらい重さである。手持ちのレンズはこれで8本になったので、テスト撮影して性能評価をしてみた。といっても大したことではなく、部屋のカレンダーを写して比較しただけだ。その結果300円の一番程度が悪いレンズが一番解像性能が高いという皮肉な結果になった。ほとんど同じ解像度で80円の135mm、次が500円の200mmという結果だ。昔のレンズの画質はすばらしい。超重たいバズーカは4番目で超望遠にしてはなかなかいい画質をしていた。これを使って早く星を撮影してみたいものだ。





2017年5月21日日曜日

赤道儀モード VS GPS

先日19日から20日にかけてよいコンディションだったので、撮影をしてみた。19日は赤道儀モードで、20日はGPSユニットで試した。うまくできると当然赤道儀に分があるが、この機械固有の欠点があり万能とは言い難い。機械固有のガタがあるため天頂より北はだめで、駆動能力も低いので荷重に負けて動いてしまう。GPSの方はそこそこまでは写せるが露出時間が短いためISOを上げるジレンマが発生する。
あとズームレンズは収差が大きいため向いていない事がわかった。明るい星が点ではなく変な形になってしまったり、ピンボケのようになったりする。画像の質は当然単焦点のレンズがいい。まだ失敗も多いが、それでも2日間でそこそこの画像が得られた。
画像1は天の川にあるワシ星雲とオメガ星雲だ。画像2がズームレンズでの天の川、画像3はアンタレスとM4、画像4はM8(干潟星雲)でこれのみGPS撮影。





2017年5月17日水曜日

古いレンズを使ってみる

現行品のカメラレンズはAFが前提なので手動でピントを合わせにくい。ピント位置がシビアで余裕がない印象を受けている。私の主たる使用用途ではAFは使えないので、向いていないと言える。そこで手動式の古いレンズを何点か入手した。うち1点は現行のマウント規格なのでそのまま取り付けができる。だが、もう1点はM42マウントという古い仕様なので、アダプタが必要だ。このアダプタは純正でなく、安物なので買ったはいいが、説明書も何もないので極めて不親切かつ危険な商品だ。下手をするとカメラのマウントを壊しかねない。このアダプタの構造を熟知していないと、外すのが難しい。何度かやって問題なく取り付け、取り外しはできるようになった。だがこの作業を暗い夜間に行うことは難しい。それと古いレンズはプラ部品を使用していないため、重量が現行品より重い傾向があるようだ。M42マウントを使う場合専用機を用意する方がいいと思う。






2017年5月7日日曜日

大改造

赤緯軸のクランプ方式は現行の構造では強度不足である。そこで改造することにしたのだが、どのようにするか考えた。プラ製のハンドルで押さえつけて絞めるのだが、このプラ部品に穴をあけて上から直接締める方式とした。この締め付け軸のボルトを調べたのだが、どうも通常入手できるミリネジではなさそうだ。アメリカでよく使われているユニファイ並目ネジ(インチネジ)と思われる。丁度合うサイズがホームセンターで入手できたので、工作して完成した。動作チェックしてみたが、カメラの重みに耐えられる締め付け強度は確保できた。緩めたり締めたりが面倒なので常時クランプ状態で、動かす場合リモコンで動かすことにした。




2017年5月6日土曜日

一足早く天の川

市街地の空の明るさにはうんざりしている。家の前には街灯があり、こうこうとベランダを照らしている。光害除去フィルターを使ってみたが、像があまくなるというか、シャープさが損なわれる印象がある。つけた分ISOを上げないと映りがわるいので、その影響があるのかもしれない。実家は山の中なので光害は少ないはずだ。そこで遠征して撮影をすることにした。アライメントしていざ撮影しようとしたら、先日の赤緯クランプがまただめになってしまった。このクランプ方式は構造的に問題があるので改造が必要と判断した。予備のDSを持ってこなかったので、やむなく鏡筒を板で止めて三脚とし、GPS撮影に切り替えた。導入がきかないので、そこらあたりを適当に撮りまくった。光害が少ない事はすばらしい。月が出ているのに、こんなに星があるのかと思うくらいたくさんの星が写る。夜12を過ぎると主役が夏の星座に切り替わる。そこで偵察がてら一足先に天の川を撮影してみた。さそり座東方の天の川は星団・ガス星雲の宝庫ですばらしい。




2017年5月4日木曜日

ETX-90も壊れる

カメラのレンズが暗いのとピント合わせが今一つやりにくいのでMFのレンズを購入した。135mmでF2.8とかなり明るい部類のレンズだ。今はAF全盛の時代なのでMFのレンズは比較的安価に購入できる。こうした古いレンズが使えるのはいいことである。さてテスト撮影をしようとしたらETX-90の緯度方向のクランプが緩まない。というかネジが空転しているような感じだ。90をばらすのは初めてだが、以前70を分解修理しているので、おおよその見当はついている。さすがにこちらの機械はプラのウオームギヤではなく金属ギヤである。分解して原因はすぐに判明した。プラのクランプつまみに金属のねじをたたいて押し込んである部分が潰れて空回りしていたのが原因だった。ネジの頭にローレットが入っているが、これでは少しきつく締めるとすぐにダメになる。プラリペアをつけてから押し込んで接着固定した。このためテスト撮影はETX70でGPSを使って行ってみた。やはりレンズが明るいのでISOを相当下げて撮影しないと露出オバーになってしまう。古いレンズだが結構いい画質だと思う。