2016年12月29日木曜日

望遠鏡の調整

望遠鏡のドライブトレーニングを昼間に実施してみた。遠方の電柱先端を視野中央に導入して左右上下に動かして戻すことで補正値を求める方式のようだ。ETX-70AT(屈折式)とETX-90PE(反射式)の両方を実施した。この後夕方になって検証をしてみた。方法はホームポジションからアライメントして西の空に輝く金星を導入する。実行すると導入星が建物で見えないので、別の星にと思ったがまだ空が明るいため補正ゼロで進めた。いよいよ金星へ向けてみたが、驚いたことに一発で望遠鏡の視野に入っている。それも両方の機械で同じ結果だった。90PEで約50倍、70ATで約30倍の倍率設定であった。補正をかけていたら視野中央付近に来るのではないかと思う。ネットでの評価を見るとこのメーカーの機械は誤差が大きいようだが、私としては十分な導入精度ではないかと思う。せっかくなので倍率を上げて約150倍で半月形状のキラキラ輝く金星を見てみた。70ATでも見てみたが、バローレンズをかませないと拡大率が低く、色収差も出てくるので惑星観望には向いていない。ついでに火星へも向けたがシーイングが悪いので赤っぽい色がわかるくらいだった。それにしてもドライブトレーニングの効果は絶大だ。十字線アイピースなどがあればもっと正確に調整できるのではないかと思う。





2016年12月26日月曜日

望遠鏡の自動導入調査

今年天体望遠鏡の中古品を2台入手した。1台は単焦点屈折で星雲星団用、もう一台はマクストーフカセグレンで惑星用と考えている。2台とも同じメーカーの製品で、自動導入の仕組みもコントローラのバージョンは違うが同じはずだ。画像1でわかるが架台も共通のもので、鏡筒が違うだけだ。先に入手した屈折望遠鏡の自動導入を検証してきたが、どうも変だ。概ねその方向を向くが、目標との誤差は大分差が大きいという印象だった。そこで、後から入手した反射式望遠鏡と2台並べてシミュレーションしてみた。反射式はセンサ内蔵でホームポジションは自動で設定できるので、屈折式も同じように手動で合わせている。アライメントの補正値はゼロでコンピュータの指示どおりにセットしてから、同じ恒星へ向けてみた。2枚目の画像がそれで、方角の違いが目で見てわかる。結果望遠鏡の向く方向はかなり違う事がわかった。この状態をスマホのナビで検証してみると、反射式の方が誤差が小さいという結果が判明した。屈折式の誤差はかなり大きいので何らかの対策を考える必要を感じる。中古品なのでいろいろトラブルはあるが、修理しながら使うのも勉強になる。この望遠鏡にはドライブトレーニングという機能があるので、それで補正値を学習させてみて改善されるか試してみよう。

追加補足
この後さらに実験してみたのだが、アライメントの補正値は重要な要素である事が確認できた。2個の目標で補正をかけると、かなり正確度が向上するようだ。この操作をすることにより、ドライブの補正値を算出しているようだ。これは屈折、反射の両方のシステムで確認できた。あくまでシミュレーションの結果だが、ベランダ観望では視界が限られるのでアライメントの方式や導入星の選択など工夫が必要な事が分かった。




2016年12月18日日曜日

2016年もあと少し

昨年末からいろいろな出来事があり、2016年は大変な年であった。先週やっと恒例のビニールハウス作成と、熱帯植物の移動をした。植物は正直ですでに来年に向けて準備を進めている。ホワイトサポテは花芽をつけている株が何本かあるが、1月の寒波でほとんどだめになるだろう。私は子供の頃天文少年だったのだが、もう何十年も離れてしまっていた。今年偶然のきっかけで、またやってみようと思うようになった。ただし、金銭的な側面と体力的な制約もあるので、重たくて高価な大口径の望遠鏡などは無理である。自分なりに観て撮って、満足できればそれでいいのだと思っている。ヤフオクなどで安価な小口径の自動導入・追尾ができる望遠鏡を入手している。今はまだ準備段階で、アライメントの方法や精度などの調査分析をしている。新たな趣味の復活が、今年2016年で最もよかった事だと思っている。