2016年12月26日月曜日

望遠鏡の自動導入調査

今年天体望遠鏡の中古品を2台入手した。1台は単焦点屈折で星雲星団用、もう一台はマクストーフカセグレンで惑星用と考えている。2台とも同じメーカーの製品で、自動導入の仕組みもコントローラのバージョンは違うが同じはずだ。画像1でわかるが架台も共通のもので、鏡筒が違うだけだ。先に入手した屈折望遠鏡の自動導入を検証してきたが、どうも変だ。概ねその方向を向くが、目標との誤差は大分差が大きいという印象だった。そこで、後から入手した反射式望遠鏡と2台並べてシミュレーションしてみた。反射式はセンサ内蔵でホームポジションは自動で設定できるので、屈折式も同じように手動で合わせている。アライメントの補正値はゼロでコンピュータの指示どおりにセットしてから、同じ恒星へ向けてみた。2枚目の画像がそれで、方角の違いが目で見てわかる。結果望遠鏡の向く方向はかなり違う事がわかった。この状態をスマホのナビで検証してみると、反射式の方が誤差が小さいという結果が判明した。屈折式の誤差はかなり大きいので何らかの対策を考える必要を感じる。中古品なのでいろいろトラブルはあるが、修理しながら使うのも勉強になる。この望遠鏡にはドライブトレーニングという機能があるので、それで補正値を学習させてみて改善されるか試してみよう。

追加補足
この後さらに実験してみたのだが、アライメントの補正値は重要な要素である事が確認できた。2個の目標で補正をかけると、かなり正確度が向上するようだ。この操作をすることにより、ドライブの補正値を算出しているようだ。これは屈折、反射の両方のシステムで確認できた。あくまでシミュレーションの結果だが、ベランダ観望では視界が限られるのでアライメントの方式や導入星の選択など工夫が必要な事が分かった。




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