古いレンズを入手するとカビがひどく繁茂している時がある。これまで分解掃除してきれいにしてきたが、レンズによっては分解ができない個体もある。特に最近のレンズはAFメカや手振れ防止のメカも追加されていて分解は極めて困難だ。更にこれがレンズ数の多いズームレンズだと最悪の条件になる。カビがある場合写りにどのような影響があるのか比較してみる。今回はマミヤのレンズでカビ除去をしてみた結果で検証してみる。このマミヤのズームレンズは非常に優秀な写りだが、残念なことにカビが前玉と後玉両方に中心部から繁殖している。このレンズはMFなのと運よく大まかなグループ分けでほぼ除去ができた。検証の結果を言うと天体写真では有意な差は認められない。これが他の対象だとどうかわからないが、おそらく素人目では判別がつかないと思う。ただしこれがクモリだと経験的に影響がある事は知っている。結論としてレンズのカビは分解できれば除去した方が精神衛生上よいが、レンズを壊してまでやる必要はないという事か。
後玉がごろっとまとまって外れた。目視でクリアになった。
カビ除去前に撮影したM42カビ除去後撮影したM42
拡大しても有意な差を感じることはなかった。
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